2013年5月19日日曜日
JuneBrideに憧れて#2-和泉杏奈の物語
夏休みが始まり、バイトにも本格的に身を入れる事にした。
でも、私がバイトをする目的は、最初とは全く違ったものになっていた。
・・これは、ほんの小さな出来事から始まる、小さな恋の物語。
JuneBrideに憧れて
The First Name.美島 優
「美島くん、おはよう!」
「あぁ、和泉さんおはよー。」
そう、今はもう 彼に会うためだけに毎日早起きしてバイトに来てるようなもんだ。
事実、バイト代なんかほとんど気にならない程だった。
毎日、彼と一緒に・・・
そりゃ、雑用だけどさ・・・
彼と一緒だったら、どんな時間も、楽しく感じる事ができた。
そんなある日、彼が突然こんな事を言い出した。
「なぁ、こんな噂知ってる?」
余りに突然だったので、私は皿を落としそうになった。
「え・・? どんな?」
彼は、急に真面目な顔をして話だした。
「好きな人・・ ホントに好きな人の名前と、誕生日を紙に書くんだ・・・ んで、その下にさ・・・」
彼の表情がいやに真剣だったので、私は思わず見入ってしまった。
「その下にさ・・・ 自分の名前と、誕生日を書くんだ、 それで、その紙を燃やすと・・・・」
「その人と両想いになれるんだって。」
「・・ふふっ。」
「な、なんだよー、笑うなよー・・。」
-なんか、意外だなぁ・・・ 美島君がこういうの好きだなんて・・・
ちなみに 私はこういう噂が大好きだったりする。
「ね、ねぇ それって・・・ どんな紙に書いてもいいの??」
「うん、俺、結構こういうの好きなんだ。」
でも、今気付いた・・・・
これを私に言うって事はさ・・・
美島君、他に誰か好きな人いるんじゃないのかなぁ・・・。
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